試験の形式と合格基準

1.出題形式・出題数

120分間の一つの試験時間内に解答する試験ですが、その中に科目Aと科目Bという二つの出題形式があります。科目Aは数行程度の問題文に対して解答を選択する小問形式、科目Bはまず事例が提示され、それに対して適切な解答を選択する形式です。どちらも一問一答の形式です。

No.分野問題数
問1~30科目A問題(セキュリティ)30問
問31~48科目A問題(その他)18問
問49~60科目B問題12問
出題数60問のうち、評価は54問で行い、残りの6問は今後出題する問題を評価するために使われます。
《科目A》

全部で48問出題され、全問に四肢択一で解答します。

重点分野である「セキュリティ」が30問程度、第二重点分野である「法務」が4問程度出題されます。残りの14問は、関連する知識を問うためにテクノロジ系から「ネットワーク」「データベース」「システム構成要素」、マネジメント系から「システム監査」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」、ストラテジ系から「システム戦略」「システム企画」「企業活動」の分野からそれぞれ1問程度出題されます。
情報セキュリティマネジメント試験は、共通キャリアフレームワークのレベル2に位置づけられているので、問題の難易度は基本情報技術者試験と同程度のはずです。しかしセキュリティに特化し出題範囲が限定される試験のため「セキュリティ」分野に関しては出題レベルの引き上げられる能性も考えられます。

下表は情報セキュリティマネジメント試験の出題範囲の一覧です。"○"が付いているのが出題範囲で、"2"という数字はITSSレベル2相当のレベルが問われることを意味しています。逆に印が付いていない分野は出題対象外です。

《科目B》

全部で12問出題され、全問に多岐選択式で解答します。

科目Aが基本問題なら科目Bは応用問題と言えます。想定される具体的なケーススタディによる出題を通して、情報セキュリティ管理の実践能力を問う内容となっています。

2.試験時間

科目A、科目Bを合わせて120分間です。CBT形式で実施されていますので、お近くの試験会場の空いている時間を事前に予約して受験することになります。

3.配点と合格基準点

科目A、科目Bがまとめて採点され、1,000点満点中600点以上を得点することで合格となります。採点はIRT(項目応答理論)方式で行われるので、素点方式のように1問●点という配点は公開されていません。


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